天門山を望む(望天門山)

書き下し文

天門中断して、楚江開き、

碧水東流して、直北1に廻る。

両岸の青山、相対して出で、

孤帆一片、日辺より来る。

漢文

望(のぞ)ム[二]天(てん)門(もん)山(ざん)ヲ[一]

李(り)白(はく)

天(てん)門(もん)中(ちゅう)断(だん)シテ楚(そ)江(こう)開(ひら)キ

碧(へき)水(すい)東(とう)流(りゅう)シテ直(ちょく)北(ほく)ニ廻(めぐ)ル

両(りょう)岸(がん)ノ青(せい)山(ざん)相(あい)対(たい)シテ出(い)デ

孤(こ)帆(はん)一(いっ)片(ぺん)日(にっ)辺(ぺん)ヨリ来(き)タル

典籍

李太白文集


御定全唐詩録

参考資料


  1. 『全唐詩』では「至」に作り、「一作直」とある。「至北」の場合は、「北に至って」という意味です。 ↩︎