書き下し文
碧玉 粧ひ成って1 一樹 高し
万条 垂れ下る 緑糸の縧
知らず 細葉 誰か裁ち出づる
二月の春風は剪刀に似たり
訓読文
詠(えい)ズ[レ]柳(やなぎ)ヲ
賀(が)知(ち)章(しょう)
碧(へき)玉(ぎょく)妝(よそお)ヒ成(な)ッテ一(いち)樹(じゅ)高(たか)シ,
萬(ばん)條(じょう)垂(た)レ下(くだ)ル[レ]緑(りょく)絲(し)ノ縧(とう)。
不(ず)[レ]知(し)ラ細(さい)葉(よう)誰(たれ)カ裁(た)チ出(い)ヅル,
二(に)月(がつ)ノ春(しゅん)風(ぷう)ハ似(に)タリ[二]剪(せん)刀(とう)ニ[一]。
典籍
賀知章集 《民國四明叢書》本
参考資料
- KATO Toru’s HOME www.isc.meiji.ac.jp
- 賀知章集 《民國四明叢書》本 (中国語) ctext.org
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「粧」→「装」、「成」→「来」ともする。 ↩︎