書き下し文
滕王の高閣 江渚に臨み
佩玉鳴鑾 歌舞罷む
畫棟朝に飛ぶ 南浦の雲
朱簾1暮に捲く 西山の雨
閒雲潭影 日に悠悠
物換わり星移る 幾度の秋2ぞ
閣中の帝子 今何くにか在る
檻外の長江 空しく自ずから流る
訓読文
滕(とう)王(おう)閣(かく)
王(おう)勃(ぼつ)
滕(とう)王(おう)ノ高(こう)閣(かく)臨(のぞ)ム[二]江(こう)渚(しょ)[一]ニ,
佩(はい)玉(ぎょく)鳴(めい)鸞(らん)罷(や)ム[二]歌(か)舞(ぶ)[一]ヲ。
畫(が)棟(とう)朝(あした)ニ飛(と)ブ南(なん)浦(ぽ)ノ雲(くも),
朱(しゅ)簾(れん)暮(くれ)ニ捲(ま)ク西(せい)山(ざん)ノ雨(あめ)。
閑(かん)雲(うん)潭(たん)影(えい)日(ひ)ニ悠(ゆう)悠(ゆう)タリ,
物(もの)換(か)ワリ星(ほし)移(うつ)ル幾(いく)度(たび)ノ秋(あき)ゾ。
閣(かく)中(ちゅう)ノ帝(てい)子(し)今(いま)何(いず)クニカ在(あ)ル,
檻(かん)外(がい)ノ長(ちょう)江(こう)空(むな)シク自(おの)ズカラ流(なが)ル。
典籍
王子安集註 (清)蒋清翊
参考資料
- 公益社団法人 関西吟詩文化協会 www.kangin.or.jp
- 王子安集註 (清)蒋清翊(中国語) ctext.org