都城の南莊に題す(題都城南莊)

書き下し文

去年の今日、此の門の中、

人面、桃花、相い映じて、紅し。

人面、知らず1、何れの處にか、去る2を、

桃花、舊に依って、春風に笑ふ。

訓読文

題(だい)ス[二]都(と)城(じょう)ノ南(なん)莊(そう)ニ[一]

崔(さい)護(ご)

去(こ)年(ねん)今(こん)日(じつ)此(こ)ノ門(もん)中(ちゅう),

人(じん)面(めん)桃(とう)花(か)相(あ)ヒ映(えい)ジテ紅(あか)シ。

人(じん)面(めん)不(ず)[レ]知(し)ラ何(いず)レノ處(ところ)ニカ去(さ)ルヲ,

桃(とう)花(か)依(よ)リテ[レ]舊(きゅう)ニ笑(わら)フ[二]春(しゅん)風(ぷう)ニ[一]。

典籍

唐詩類苑 (明)張之象、趙應元、王徹、曹仁孫


御定全唐詩 《欽定四庫全書》本

参考資料

  • 東京禅センター www.myoshinji.or.jp
  • 唐詩類苑 (明)張之象、趙應元、王徹、曹仁孫 (中国語)ctext.org
  • 御定全唐詩 《欽定四庫全書》本(中国語)ctext.org

  1. 「祇今(ただいま)」ともする。 ↩︎

  2. 「在る」ともする。 ↩︎