書き下し文
国、破れて 山河在り、
城、春1にして 草木深し。
時に感じて、花に涙を濺ぎ、
別れを恨んで、鳥に心を驚かす。
烽火 三月に連なり、
家書 万金に抵たる。
白頭掻けば 更に短く、
渾て簪に 勝えざらんと欲す。
訓読文
春(しゅん)望(ぼう)
杜(と)甫(ほ)
國(くに)破(やぶ)レテ山(さん)河(が)在(あ)リ,
城(しろ)春(はる)ニシテ草(そう)木(もく)深(ふか)シ。
感(かん)ジテ[レ]時(とき)ニ花(はな)ニ濺(そそ)ギ[レ]涙(なみだ)ヲ,
恨(うら)ンデ[レ]別(わか)レヲ鳥(とり)ニ驚(おどろ)カス[レ]心(こころ)ヲ。
烽(ほう)火(か)連(つら)[二]ナリ三(さん)月(げつ)ニ[一],
家(か)書(しょ)抵(あた)ル[二]萬(ばん)金(きん)ニ[一]。
白(はく)頭(とう)掻(か)ケバ更(さら)ニ短(みじか)ク,
渾(すべ)テ欲(ほっ)ス[レ]不(ざ)ラント[レ]勝(た)エ[レ]簪(しん)ニ。
典籍
杜工部詩集 - (明)朱鶴齡
参考資料
- 中学校国語 漢文/春望 ja.wikibooks.org
- 船橋市役所こどもホームページ|漢文・漢詩 www.city.funabashi.lg.jp
- 杜工部詩集 - (明)朱鶴齡 (中国語) ctext.org
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「荒れて」ともする。 ↩︎