書き下し文

銀燭1秋光、畫屏冷やかなり

輕羅小扇、流螢を撲つ

天階2の夜色、涼水の如し

臥して3看る、牽牛織女の星

訓読文

秋(しゅう)夕(せき)

杜(と)牧(ぼく)

銀(ぎん)燭(しょく)秋(しゅう)光(こう)冷(ひや)ヤカナリ[二]畫(が)屏(へい)[一],

輕(けい)羅(ら)小(しょう)扇(せん)撲(う)ツ[二]流(りゅう)螢(けい)[一]ヲ,

天(てん)階(かい)ノ夜(や)色(しょく)涼(りょう)如(ごと)シ[レ]水(みず)ノ,

臥(ふ)シテ看(み)ル牽(けん)牛(ぎゅう)織(しょく)女(じょ)ノ星(ほし)。

典籍

樊川詩集 (清)吳錫麒

参考資料


  1. 「紅燭」ともする。 ↩︎

  2. 「瑤階」ともする。 ↩︎

  3. 「坐って看る」ともする。 ↩︎