書き下し文

紅豆、南國に生じ、

1、來れば、幾枝2を發す。

願はくは、君、多くを采り擷めよ3

此の物、最も、相い思はしむ。

訓読文

相(そう)思(し)

王(おう)維(い)

紅(こう)豆(とう)生(しょう)ジ[二]南(なん)國(こく)ニ[一],

秋(あき)來(く)レバ發(はっ)ス[二]幾(いく)枝(し)[一]カヲ。

願(ねが)ハクハ君(きみ)多(おお)クヲ[レ]采(と)リ擷(つまばさ)メヨ,

此(こ)ノ物(もの)最(もっと)モ相(あ)ヒ思(おも)ハシム。

典籍

唐詩所 (明)臧懋循


唐詩選 (清)王闓運、劉永鎮

参考資料


  1. 「春」ともする。 ↩︎

  2. 「故枝」ともする。 ↩︎

  3. 「贈君多采擷」か「勧君休采擷」ともする。 ↩︎