書き下し文

遠く寒山に上れば、石径斜めなり

白雲生ずる処1、人家有り

車を停めて、坐ろに愛す楓林の晩

霜葉は、二月の花よりも紅なり

訓読文

山(さん)行(こう)

杜(と)牧(ぼく)

遠(とお)ク上(のぼ)レバ[二]寒(かん)山(ざん)[一]ニ石(せき)徑(けい)斜(なな)メナリ,

白(はく)雲(うん)生(しょう)ズル處(ところ)有[二](あ)リ人(じん)家(か)[一]。

停(と)メテ[レ]車(くるま)ヲ坐(そぞ)ロニ愛(あい)ス楓(ふう)林(りん)ノ晩(くれ),

霜(そう)葉(よう)ハ紅(くれない)ナリ[二]於二(に)月(がつ)ノ花(はな)[一]ヨリモ。

典籍

樊川詩集 (清)吳錫麒

唐詩品彙 (明)高棅

唐詩箋註 (清)黄叔燦

参考資料

  • くらすらん - 国語(古文・漢文・現代文)と語学の関連情報・関連書籍を紹介するブログ nbataro.blog.fc2.com
  • 高等学校国語総合/漢文 ja.wikibooks.org
  • 樊川詩集 (清)吳錫麒(中国語) ctext.org
  • 唐詩品彙 (明)高棅(中国語)ctext.org
  • 唐詩箋註 (清)黄叔燦 ctext.org

  1. 「白雲の深処」ともする。 ↩︎