采蓮曲(荷葉羅裙)

書き下し文

荷葉、羅裙、一色に裁ち、

芙蓉、臉に向かって、兩邊、開く。

池中に亂れ入って、看て見えず、

歌を聞き、始めて覺る、人の來る有るを。

訓読文

采(さい)蓮(れん)曲(きょく)

王(おう)昌(しょう)齢(れい)

荷(か)葉(よう)羅(ら)裙(くん)一(いっ)色(しょく)ニ裁(た)チ,

芙(ふ)蓉(よう)向(むか)ヒテ[レ]臉(かお)ニ兩(りょう)邊(へん)開(ひら)ク。

亂(みだ)レ[二]入(はい)[三]リテ池(ち)中(ちゅう)[一]ニ看(み)テ不(ず)[レ]見(み)エ,

聞(き)キ[レ]歌(うた)ヲ始(はじ)メテ覺(さと)ル有(あ)ルヲ[二]人(ひと)ノ來(きた)ル[一]。

典籍

唐詩歸 (明)鍾惺 譚元春

参考資料