夏日絶句・烏江

書き下し文

生きて、当に、人傑と作り1

死して、亦、鬼雄と為る1べし。

至今、思ふ、項羽の、

江東過たるを肯せんせざるを。

訓読文

夏(なつ)日(び)絶(ぜっ)句(く)

李(り)清(せい)照(しょう)

生(い)キテ当(まさ)ニ作(な)リ[二]人(じん)傑(けつ)ト[一],

死(し)シテ亦(また)為(な)ルベシ[二]鬼(き)雄(ゆう)ト[一]。

至(い)今(ま)思(おも)フ項(こう)羽(う)ノ

不(ざ)ルヲ[四]肯(こう)[三]センセ過(わ)タルヲ[二]江(こう)東(とう)[一]。

典籍

詩女史 (明)田藝蘅


姑蘇新刻彤管遺編 (明)酈琥

参考資料


  1. 「人傑と為り」、「鬼雄と作る」ともする。 ↩︎ ↩︎