書き下し文
昔人已に 白雲1に乗じて去り
黄鶴一たび去って 復返らず
白雲千載 空しく悠悠
晴川歴歴たり 漢陽の樹4
日は暮れて郷關 何れの処か是なる7
煙波江上 人をして愁しましむ
訓読文
黄(こう)鶴(かく)樓(ろう)
崔(さい)顥(こう)
昔(せき)人(じん)已(すで)ニ乗(じょう)ジテ[二]白(はく)雲(うん)ニ[一]去(さ)リ,
此(こ)ノ地(ち)空(むな)シク餘(あま)ス黄(こう)鶴(かく)樓(ろう)。
黄(こう)鶴(かく)一(ひと)タビ去(さ)ッテ不(ず)[二]復(また)返(かえ)ラ[一],
白(はく)雲(うん)千(せん)載(ざい)空(むな)シク悠(ゆう)悠(ゆう)。
晴(せい)川(せん)歴(れき)歴(れき)タリ漢(かん)陽(よう)ノ樹(じゅ)。
芳(ほう)艸(そう)萋(せい)萋(せい)タリ鸚(おう)鵡(む)洲(しゅう)。
日(ひ)ハ暮(く)レテ郷(きょう)關(かん)何(いず)レノ處(ところ)カ是(これ)ナル,
煙(えん)波(ぱ)江(こう)上(じょう)使(し)ム[二]人(ひと)ヲシテ愁(かな)シマ[一]。
典籍
御定全唐詩 (《摛藻堂四庫全書薈要》本)
参考資料
- 公益社団法人 関西吟詩文化協会 www.kangin.or.jp
- 御定全唐詩 (《摛藻堂四庫全書薈要》本)(中国語) ctext.org