江畔独歩花を尋ぬ(その六)

書き下し文

黄四娘の家、花、蹊に満ち、

千朶、万朶、枝を圧して低る。

留連せる戯蝶は、時々に舞い、

自在の嬌鴬は、恰々として啼く。 

訓読文

江(こう)畔(はん)獨(どっ)歩(ぱ)尋(たず)ヌ[レ]花(はな)ヲ,

杜(と)甫(ほ)

黄(こう)四(し)娘(じょう)ノ家(いえ)花(はな)滿(み)チ[レ]蹊(けい)ニ,

千(せん)朶(だ)萬(ばん)朶(だ)壓(あっ)シテ[レ]枝(えだ)ヲ低(た)ル。

留(りゅう)連(れん)セル戯(ぎ)蝶(ちょう)ハ時(とき)時(どき)ニ舞(ま)イ,

自(じ)在(ざい)ノ嬌(きょう)鶯(おう)ハ恰(きょう)恰(きょう)トシテ啼(な)ク。

典籍

杜工部詩集 - (明)朱鶴齡

参考資料