書き下し文
故人、鶏黍を具へ
我を邀へて、田家に至らしむ
緑樹、村辺に合し
青山、郭外に斜めなり
軒1を開いて、場圃に面し
酒を把って、桑麻を話る
重陽の日に到る2を待って
還た来つて、菊花に就かん
訓読文
過(よぎ)ル[二]故(こ)人(じん)ノ荘(そう)ニ[一]
孟(もう)浩(こう)然(ねん)
故(こ)人(じん)具(そな)[二]ヘ鶏(けい)黍(しょ)[一]ヲ,
邀(い)エテ[レ]我(われ)ヲ至(いた)ラシム[二]田(でん)家(か)ニ[一]。
緑(りょく)樹(じゅ)村(そん)邊(ぺん)ニ合(がっ)シ,
青(せい)山(ざん)郭(かく)外(がい)ニ斜(なな)メナリ。
開(ひら)イテ[レ]軒(けん)ヲ面(めん)シ[二]場(じょう)圃(ほ)ニ[一],
把(と)ッテ[レ]酒(さけ)ヲ話(かた)ル[二]桑(そう)麻(ま)ヲ[一]。
待(ま)ッテ[三]到(いた)ルヲ[二]重(ちょう)陽(よう)ノ日(ひ)ニ[一],
還(ま)タ来(きた)ツテ就(つ)カン[二]菊(きく)花(か)ニ[一]。
典籍
孟浩然詩集 (宋)劉辰翁、(明)李夢陽