「古原の草」を賦し得て、別れを送る(賦得古原草送別)

書き下し文

離離たり、原上の草

一歳に一たび枯栄す 

野火、焼けども尽きず

春風、吹いて又生ず

遠芳、古道を侵し、

晴翠、荒城に接す

又、王孫の去るを送れば

萋萋として別情に満つ

訓読文

賦(ふ)シ[二]得(え)テ[三]古(こ)原(げん)ノ草(くさ)ヲ[一]送(おく)ル[レ]別(わか)レヲ

白(はく)居(きょ)易(い)

離(り)離(り)タリ原(げん)上(じょう)ノ草(くさ),

一(いっ)歳(さい)ニ一(いち)タビ枯(こ)榮(えい)ス,

野(や)火(か)焼(や)ケドモ不(ず)[レ]盡(つ)キ,

春(しゅん)風(ぷう)吹(ふ)イテ又(また)生(しょう)ズ,

遠(えん)芳(ぽう)侵(おか)シ[二]古(こ)道(どう)[一]ヲ,

晴(せい)翠(すい)接(せっ)[二]ス荒(こう)城(じょう)[一]ニ,

又(また)送(おく)レバ[二]王(おう)孫(そん)ノ去(さ)ルヲ[一],

萋(せい)萋(せい)トシテ滿(み)ツ[二]別(べつ)情(じょう)ニ[一]。

典籍

白氏文集(四部叢刊初編 江南圖書館藏日本活字本)

参考資料

  • 山中しげひろのブログ ameblo.jp
  • 公益社団法人 関西吟詩文化協会 www.kangin.or.jp
  • 白氏文集(四部叢刊初編 江南圖書館藏日本活字本)(中国語) ctext.org