己亥雜詩(其一百二十五)

書き下し文

九州の生氣は、風雷を恃み、

萬馬、齊しく喑ずるは、可哀を究む。

我は勸む、天公、重ねて抖擻し、

一格に拘らずに、人材を降されんことを。

訓読文

己(き)亥(がい)雜(ざっ)詩(し)

其(そ)ノ一百二十五

龔(きょう)自(じ)珍(ちん)

九(きゅう)州(しゅう)ノ生(せい)氣(き)ハ恃(たの)ミ[二]風(ふう)雷(らい)ヲ[一],

萬(ばん)馬(ば)齊(ひと)シク瘖(いん)ズルハ究(きわ)ム[二]可(か)哀(あい)ヲ[一]。

我(われ)勸(すす)ム[レ]天(てん)公(こう)重(かさ)ネテ抖(とう)擻(そう)シ,

不(ず)ニ[レ]拘(かかわ)ラ[一]一(いち)格(かく)ニ[二]降(くだ)サレンコトヲ[二]人(じん)材(ざい)ヲ[一]。

典籍

龔定盦全集

参考資料