建徳江に宿す(宿建徳江)

書き下し文

舟を移して、煙渚1に泊し

日暮、客愁新たなり

野は曠くして、天は樹に低れ

江は清くして、月は人に近し

訓読文

宿(しゅく)ス[二]建(けん)徳(とく)江(こう)ニ[一]

孟(もう)浩(こう)然(ねん)

移(うつ)シテ[レ]舟(ふね)ヲ泊(はく)[二]シ煙(えん)渚(しょ)[一]ニ,

日(にち)暮(ぼ)客(かく)愁(しゅう)新(あら)タナリ。

野(の)ハ曠(ひろ)クシテ天(てん)ハ低(た)[レ]レ樹(き)ニ,

江(こう)ハ清(きよ)クシテ月(つき)ハ近(ちか)シ[レ]人(ひと)に。

典籍

孟襄陽集 (明)毛晋

参考資料

  • 漢詩を読む 宇野直人 平凡社
  • 建徳江に宿す 孟浩然 漢詩の朗読 kanshi.roudokus.com
  • 孟襄陽集 (明)毛晋(中国語) ctext.org

  1. 「滄渚」ともする。 ↩︎