華清宮を過ぐ

書き下し文

長安より回望すれば、繍、堆を成す。

山頂の千門、次第に開く。

一騎の紅塵、妃子、笑う。

人の是れ、茘枝の來たるを知る、無し。

訓読文

過(す)グ[二]華(か)清(せい)宮(きゅう)ヲ[一]

杜(と)牧(ぼく)

長(ちょう)安(あん)ヨリ迴(かい)望(ぼう)スレバ繍(しゅう)成(な)ス[レ]堆(たい)ヲ,

山(さん)頂(ちょう)ノ千(せん)門(もん)次(し)第(だい)ニ開(ひら)ク。

一(いっ)騎(き)ノ紅(こう)塵(じん)妃(ひ)子(し)笑(わら)フ,

無(な)シ[三]人(ひと)ノ知[二](し)ル是(こ)レ茘(れい)枝(し)ノ來(き)[一]タルヲ。

典籍

樊川詩集 (清)吳錫麒

参考資料