從軍行(青海長雲)

書き下し文

青海の長雲、雪山、暗し,

孤城、遙かに望む、玉門関1

黄沙、百戰、金甲を穿つ,

樓蘭を破らずんば、終に2、還らず。

訓読文

從(じゅう)軍(ぐん)行(こう)

王(おう)昌(しょう)齢(れい)

青(せい)海(かい)ノ長(ちょう)雲(うん)暗(くら)シ[二]雪(せつ)山(ざん)[一],

孤(こ)城(じょう)遙(はる)カニ望(のぞ)ム玉(ぎょく)門(もん)關(かん)。

黄(こう)沙(さ)百(ひゃく)戰(せん)穿(うが)ツ[二]金(きん)甲(こう)ヲ[一],

不(ず)ンバ[レ]破(やぶ)[二]ラ樓(ろう)蘭(らん)[一]ヲ終(つい)ニ不(ず)[レ]還(かえ)ラ。

典籍

唐詩紀 (明)方天眷

参考資料


  1. 「雁門関」ともする。 ↩︎

  2. 「竟(つい)に」ともする。 ↩︎