書き下し文
盧を結びて人境にあり
而も車馬の喧しき無し
君に問う何ぞ能く1爾ると
心遠ければ地自ずから偏なり
菊を采る東籬の下
山気日夕に佳く
飛鳥相与に還る
此の中4に真意有り
弁ぜんと欲して已に5言を忘る
訓読文
飲(いん)酒(しゅう)
其(そ)ノ五
陶(とう)淵(えん)明(めい)
結(むす)ビテ[レ]盧(いおり)ヲ在(あ)リ[二]人(じん)境(きょう)ニ[一],
而(しか)モ無(な)シ[二]車(しゃ)馬(ば)ノ喧(かまびす)シキ[一]。
問(と)フ[レ]君(きみ)ニ何(なん)ゾ能(よ)ク爾(しか)ルト,
心(こころ)遠(とお)ケレバ地(ち)自(おのずか)ラ偏(へん)ナリ。
採(と)ル[レ]菊(きく)ヲ東(とう)籬(り)ノ下(もと),
悠(ゆう)然(ぜん)トシテ見(み)ル[二]南(なん)山(ざん)ヲ[一]。
山(さん)氣(き)日(にっ)夕(せき)ニ佳(よ)ク,
飛(ひ)鳥(ちょう)相(あい)與(とも)ニ還(かえ)ル。
此(こ)ノ中(うち)ニ有(あ)リ[二]真(しん)意(い)[一],
欲(ほっ)シテ[レ]辯(べん)ゼント已(すで)ニ忘(わす)ル[レ]言(げん)ヲ。
典籍
陶淵明詩
参考資料
- くらすらん - 国語(古文・漢文・現代文)と語学の関連情報・関連書籍を紹介するブログ nbataro.blog.fc2.com
- 陶淵明詩 (中国語) ctext.org