舟夜見る所を書す(舟夜書所見)

書き下し文

月黒くして、漁燈を見る

孤光、一点の蛍

微微として、風は浪を簇め

散りて作す、満河の星  

訓読文

舟(ふね)夜(よる)書(しょ)ス[レ]所(ところ)ヲ[レ]見(み)ル[レ]

査(さ)慎(しん)行(こう)

月(つき)黒(くろ)クシテ見(み)ル[二]漁(ぎょ)燈(とう)ヲ[一],

孤(こ)光(こう)一(いっ)點(てん)ノ螢(ほたる)。

微(び)微(び)トシテ風(かぜ)ハ簇(あつ)メ[レ]浪(なみ)ヲ,

散(ち)リテ作(な)ス滿(まん)河(か)ノ星(ほし)。

典籍

敬業堂詩集

参考資料