船を瓜洲に泊す(泊船瓜洲)

書き下し文

京口瓜洲、一水の間、

鍾山、祗だ隔つ、数重の山。

春風は自ら1、江南の岸を緑にす、

明月は何れの時か我の還るを照らさん。

訓読文

泊(はく)ス[二]船(ふね)ヲ瓜(か)洲(しゅう)ニ[一]

王(おう)安(あん)石(せき)

京(けい)口(こう)瓜(か)洲(しゅう)一(いっ)水(すい)ノ間(かん),

鍾(しょう)山(ざん)祗(た)ダ隔(へだ)ツ數(すう)重(じゅう)ノ山(やま)。

春(しゅん)風(ぷう)ハ自(おのずか)ラ緑(みどり)ニス[二]江(こう)南(なん)ノ岸(きし)[一]ヲ,

明(めい)月(げつ)ハ何(いづ)レノ時(とき)カ照(て)ラサン[二]我(われ)ノ還(かえ)ルヲ[一]。

典籍

王臨川全集


宋詩紀事 (清)厲鶚、(清)馬曰琯

参考資料


  1. 「又た」ともする。 ↩︎