洞庭を望む

書き下し文

湖光秋月、両つながら相い和し、

潭面、風無く、鏡 未だ磨かず。

遙かに望む洞庭、山水、翠にして1

白銀2盤裏、一青螺。

訓読文

望(のぞ)ム[二]洞(どう)庭(てい)ヲ[一]

劉(りゅう)禹(う)錫(しゃく)

湖(こ)光(こう)秋(しゅう)月(げつ)兩(りょう)ツナガラ相(あい)和(わ)ス,

潭(たん)面(めん)無(な)ク[レ]風(かぜ)鏡(かがみ)未(ま)ダ磨(みが)カズ,

遙(はる)カニ望(のぞ)ム洞(どう)庭(てい)山(さん)水(すい)翠(みどり)ニシテ,

白(はく)銀(ぎん)盤(ばん)裏(り)一(いっ)青(せい)螺(ら)。

典籍

御定全唐詩 (《摛藻堂四庫全書薈要》本)

参考資料

  • 梅田雅子 劉禹錫における「望洞庭」詩制作の契機について 中國文學研究 第二十七期 P78 core.ac.uk
  • 御定全唐詩 (《摛藻堂四庫全書薈要》本)(中国語) ctext.org

  1. 「山、翠色にして」ともする。 ↩︎

  2. 「白雲」ともする。 ↩︎