竹枝詞

書き下し文

楊柳 靑靑として、江水 平かなり、

郞の江上に歌を唱ふ声を聞く。

東辺、日、出でて、西辺、雨ふる、

道うは是れ、晴1、無きは、却って2、晴、有りと。

訓読文

竹(ちく)枝(し)詞(し)

劉(りゅう)禹(う)錫(しゃく)

楊(よう)柳(りゅう)靑(せい)靑(せい)トシテ江(こう)水(すい)平(たいら)カナリ,

聞(き)ク[二]郞(ろう)ノ江(こう)上(じょう)ニ唱(とな)フ[レ]歌(うた)ヲ聲(こえ)ヲ[一]。

東(とう)邊(へん)日(ひ)出(い)デテ西(せい)邊(へん)雨(あめ)フル,

道(い)フハ是(こ)レ無(な)キハ[レ]晴(はる)却(かえ)ッテ有(あ)リト[レ]晴(はる)。

典籍

劉賓客集 (王氏謙德堂校刊本)

参考資料


  1. 「情」ともする。 ↩︎

  2. 「還(ま)た」ともする。 ↩︎