漢詩

白文、書き下し文、典籍

史郎中欽と黄鶴楼上に笛を吹くを聴く(与史郎中欽聴黄鶴楼上吹笛)

書き下し文

史郎中欽1と黄鶴楼上に笛を吹くを聴く

一たび遷客と為って、長沙に去る。

西のかた長安を望めども、家を見ず。

黄鶴楼中、玉笛を吹けば、

江城、五月、梅花落つ。

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2024/03/01
清平調詞

書き下し文

その一

雲には衣裳を想い、花には容を想う。

春風、檻を払って、露華、濃やかなり。

若し、群玉山頭に見るに非ずんば、

会ず 瑶台月下において逢わん。

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2024/02/22
客中の作(客中作、客中行)

書き下し文

蘭陵の美酒 鬱金香、

玉椀に盛り来る 琥珀の光。

但だ主人をして 能く客を酔わ使めば、

知らず 何れの処か是れ他郷。

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2024/01/31
山中問答

書き下し文

余に問う「何の意ぞ?碧山に栖む」と、

笑って答えず、心自から閑なり。

桃花流水、窅然として去る、

別に天地の人間に非ざる有り。

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2024/01/31
秋浦の歌(秋浦歌)

書き下し文

白髪、三千丈

愁いに縁りて箇くのごとく長し。

知らず明鏡の裏、

何れの処にか秋霜を得たる。

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2024/01/31
友人を送る(送友人)

書き下し文

青山、北郭に横たわり、

白水、東城を遶る1

この地、一たび別れを為し、

孤蓬万里に征く。

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2024/01/31
金陵の酒肆にて留別す(金陵酒肆留別)

書き下し文

白門の柳花1、満店香し、

呉姫、酒を圧して、客を喚びて嘗めしむ。

金陵の子弟、来りて相送り、

行かんと欲して行かず、各 觴を盡す。

請う 君 問取せよ2 東流の水に、

別意と之と 誰か短長と。

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2024/01/25
峨眉山月の歌(峨眉山月歌)

書き下し文

峨眉山月半輪の秋、

影は平羌江水に入りて流る。

夜、清溪を発して、三峽に向かふ1

君を思へども見えず、渝州に下る。

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2024/01/18
独り敬亭山に坐す(独坐敬亭山)

書き下し文

衆鳥、高く飛んで尽き、

孤雲、独り去って閑なり、

相看て両つながら、厭わざるは

只だ敬亭山有るのみ。

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2024/01/12
行路難し(行路難)

書き下し文

金樽の清酒 斗十千

玉盤の珍羞 直萬錢

杯を停め、箸を投じて、食う能わず

劍を拔いて、四顧すれば、心茫然たり

黄河を渡らんと欲すれば、冰は川を塞ぎ

太行に登らんとれば、雪は山に滿つ1

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2023/08/29